陸上男子200メートルで日本歴代3位の20秒11を持つ飯塚翔太(27=ミズノ)が、サニブラウンの快走に発奮した。8日、遠征先の中国から帰国。100メートルで9秒97、200メートルで20秒08を出したサニブラウンについて「9秒97を出した瞬間、僕も含めて日本の短距離選手は皆、刺激をもらったと思う。(200メートルの)20秒08も相当速い」と口にした。

飯塚の20秒11は日本記録の20秒03(末続慎吾)に続いて、約3年間日本歴代2位のタイムだった。サニブラウンが歴代2位に飛び込んだ形となったが、飯塚は「20秒0台の選手が身近にいることはいいこと。引き締まったし、日本選手権に向けて上げていきたい。この激戦を勝ち抜ければ、価値がある」とポジティブに捉えた。

日本選手権(6月27~30日、福岡)は100メートル、200メートルの2種目にエントリーした。4月に急性虫垂炎の手術を受けており「種目を絞ることも考えたが、今回は出ることにした。しっかりと(期間中の)4日間、走りたい。世界選手権でも連続で走ることはあるので。100メートルはチャレンジ、200メートルは優勝を目指して世界選手権代表の内定をとる」と勝負の時を見据えていた。