男子走り高跳び日本記録保持者の戸辺直人(27=JAL)が4年ぶり3度目の優勝を果たし、世界選手権(ドーハ)代表に内定した。

参加標準記録をクリアしているため。戸辺は、国際陸連主催の最高峰シリーズであるダイヤモンドリーグのラバト大会2位を自信に参戦。助走を修正しながら、勝負どころだったという4人が並んだ2メートル27をただ1人、1回目で成功させた。

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戸辺が今大会での世界選手権内定1号に輝いた。2メートル30は失敗したが、優勝候補の衛藤ら4人が並んだ2メートル27を唯一クリア。

「2メートル30は跳べると思っていたので残念だが、優勝も決めて、世界選手権も内定して最低限としては良かった」と話した。2メートル15からスタートした。2メートル20、2メートル24はいずれも1回目を失敗したが「重心を下げた時にバランスを崩していた」と修正。「勝負どころだった」と見ていた2メートル27に照準を合わせた。

今後には「7月の1カ月は練習をして8月から試合に。世界選手権への1カ月を大事にしたい」。世界選手権は、20年東京五輪へ向けても大きなステップと位置づける。

「決勝を2メートル30台後半で跳べればメダルも見える」と力を込めた。