前日の100メートルを制したサニブラウン・ハキーム(20=米フロリダ大)が20秒84の3組1着で30日の決勝に進出した。100メートルで9秒97の日本記録を持つが、200メートルも期待が大きい。17年世界選手権では世界最年少で決勝に進出。100メートルで日本新を樹立した全米大学選手権で200メートルも20秒03の日本記録に迫る20秒08の日本歴代2位をマークしている。決勝で2冠と日本記録の期待がかかる。

前半からみるみるリードを後続を圧倒。150メートル付近からかなり力を抜いてゴールした。レース後、サニブラウンは「前半の勢いを意識した。150(メートル)ぐらいまで行って、シャットダウンした感じですね」と振り返った。100メートルとの2冠がかかる決勝に向け「前半が一番のキーになる。ラストをしっかりまとめることもキーになってくる」と話した。

昨年のジャカルタ・アジア大会男子200メートルで優勝した小池祐貴(24=住友電工)は20秒62の1組1着、桐生祥秀(23=日本生命)は20秒92の2組2着でこちらも予選を突破した。

予選2組で出場した昨年覇者の飯塚翔太(28=ミズノ)は足を痛め途中棄権し、連覇が途絶えた。決勝は30日午後5時45分に行われる。