陸上の世界選手権(9~10月・ドーハ)競歩代表が8日、北海道・千歳市内での合宿を公開した。女子20キロで日本記録を持つ岡田久美子(27=ビックカメラ)は「世界選手権は入賞を目指したい」と抱負を語った。

世界選手権、そしてメダル獲得を狙う東京オリンピック(五輪)に見据え、7月は「自分の中でのデータを取りたい」とあえて避暑地には行かず、暑い東京で練習を積んだ。自身は「湿度、気温が高いところには、最低3週間ないと順化しない」と感じた。昨夏のジャカルタ・アジア大会は直前まで、涼しい北海道で練習を積んでいたが、暑いジャカルタの気候に対応できなかった経験がある。その反省を生かす。世界選手権に向けては、約3週間前に北海道から東京に戻り、暑さに体を慣れさせ、ドーハ入りも予定より早めた。

日本の女子競歩界をけん引する。1時間27分41秒の日本記録はスペインでの国際競技会で出したものだった。立教大出身の社会人6年目は「海外で日本新記録を出したのが自分の中で自信になった部分。以前は海外で普段以上のものを出そうとしていたが、落ち着いて国内でやってきたことを出せた。普段通りの準備をすれば、結果を残せると思えた」。これから日本の競歩は男子だけではなく、女子も強いと示していく。