陸上男子走り幅跳びの橋岡優輝(20=日大)が8メートル32の日本新記録を樹立した。追い風1・6メートルの1回目でいきなり、自己記録を10センチ更新した。着地後は首をひねったが、これは今季、世界トップ5位タイの好記録だった。

8メートル25の日本記録を持っていた森長正樹コーチから普段、指導を受ける。日本歴代2位の8メートル22をマークしていたが、ついに恩師の記録を超えた。助走の前半では臀部(でんぶ)を意識することでスピードも付き、記録には安定感も出てきた。橋岡は日本選手権を3連覇中。秋の世界選手権(ドーハ)の代表にも内定している。

父利行さんは棒高跳びで日本選手権も7度優勝した元日本記録保持者。母直美さんも100メートル障害で高校総体3連覇など幅広い競技での実績を持つ。いとこもサッカーの世代別日本代表に選出されている浦和のDF橋岡大樹だ。大きな可能性を秘める大器は、これからも成長を続けていく。