2020年東京オリンピック(五輪)の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のジョン・コーツ委員長(オーストラリア)が16日、ドーハで共同通信の取材に応じ、猛暑対策でマラソンと競歩を札幌開催に変更する案について「選手を最優先に考えている。国際陸上競技連盟が早急にコース計画を練って実行する」と実現に自信を示した。

コーツ調整委員長の一問一答は次の通り。

-代替計画の背景は

「理由はシンプルだ。(気温が東京に比べ)5~6度低く、選手にとってずっと安全だ。陸上の世界選手権では女子マラソンで68人中40人しか完走しなかった。以前はこの問題の具体例もなかったが(世界陸上を経て)今は何が問題か分かる」

-検討を始めたのは

「先週からだ。(小池百合子)都知事には今朝(16日朝)伝えた。IOCのバッハ会長が国際陸上競技連盟のコー会長に話したのも今朝だ。組織委は少し驚いていたが、それも理解できる。そのことは謝るが、問題を放置するわけにもいかない」

-なぜ札幌なのか

「(東京より)北を探してみた。札幌は冬季五輪開催都市で、知事や市長に非常に理解があることも分かっていた。先週には北海道出身の(橋本聖子)五輪相が前向きであることも知った」

-チケットは

「払い戻しに応じる。チケットが欲しい人は多いので、払い戻せば他の人が買うだけだと思う」

-開幕まで10カ月弱

「国際陸連が早急にコース計画を練って実行する。国際陸連は非常に前向きだ」

-札幌は30年冬季五輪招致に向けいい経験か

「そうなるかもしれない。札幌にとって素晴らしいことだ」

(共同)