男子は中越(新潟)が2時間13分08秒で2年ぶり15回目の優勝。全国大会(京都)は12月22日に開かれる。

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ぶっちぎりのレースだった。中越のアンカー品田滉人(1年)は、2位十日町に2分44秒の大差をつけてゴールテープを切った。2、4、6、7区と1年生が4人入る布陣だが、若いパワーがさく裂した。渡辺裕人監督(36)は「思惑以上」と言った。

ライバルと見ていた開志国際(4位)には5区までに1分遅れまでなら逆転できると展開を読んでいた。が、トップ小千谷に16秒差の2位でタスキを受けた2区黒谷優(1年)が先頭に立った。黒谷は「とにかく前に出てやろう、と思った」と強気だった。以後は、先頭を譲らないどころか、リードをじわじわ広げていった。

5区を区間2位で走った遠藤凜(2年)は長岡西中ではサッカー部に所属していたランナー。そこに1年生が4人交じるなど中越には伸びしろがたっぷりだ。全国の目標は17年の29位と同じ20位台だが、渡辺監督は夢を広げる。「来年、再来年は入賞を狙う」と言った。

◆全国高校駅伝 12月22日に京都・西京極総合運動公園発着で行われる。男子は今年は70回目の記念大会、女子は31回目。男女とも都道府県代表の47校が参加資格を得る。また男子は記念大会のため地区代表11校を加える。男子は7区間42・195キロ、女子は5区間21・0975キロで争う。総合は8位まで表彰される。