20年東京オリンピック(五輪)のマラソン、競歩の札幌開催に関する大会組織委員会、北海道、札幌市による初めての実務者会議が8日、札幌市内で行われた。発着点は3案が提案され、12月3日に始まるIOC理事会までに発着点やコースなどを固めることになった。

市中心部の大通公園が有力視されている発着点は、札幌ドーム、円山公園を含む3案を比較した。それぞれに課題はあるが、問題点をつぶして候補を一本化し、コースの大枠を決定。IOC理事会での決定を受け、1月から地図上でのコース仮計測、雪解け後の4月には本計測を始める予定。実務者会議では、可能な限り早い段階でのコース決定を確認した。

また、組織委の武藤敏郎事務総長は発着点を視察後、前倒し案が出ている男子マラソンの日程を変更しない可能性があると明かした。7日に札幌市を訪れた森喜朗会長が「ドーピング検査に時間がかかるので最終日(8月9日)は無理」と発言していた。だが、武藤事務総長は同日夜にIOCから連絡を受けたことを明かし「ドーピングで工夫できないかという話はあった。必ず前倒しすることは考えてない」と話した。