女子は、御殿場中が44分5秒で7連覇を果たした2001年(平13)以来、18年ぶり8度目の優勝。1区から1度もトップの座を明け渡さなかった。

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御殿場中が、盤石の走りを見せた。1区は、森彩純(あすみ、3年)が力走。「良い流れをつくって、タスキを渡そうという思いだった」と話す通り、各校のエースが集う区間をトップで駆け抜けた。森がつくった流れに2~4区の選手たちも乗ると、5区の中村由奈主将(3年)が、危なげない走りでレースを締めた。「全国出場を目指して3年間やってきたので、うれしい気持ちでいっぱい」と満面の笑みをこぼした。

御殿場中は、1997年(平9)から全国大会で3連覇を果たすほどの駅伝強豪校だった。だが、01年を最後に大舞台から遠ざかり、昨年大会もトップと2分10秒差の3位に終わっていた。現在の選手たちは、過去の栄光を知らないが、昨年味わった悔しさを糧に練習に取り組んできた。朝練は毎日、午前6時45分開始。放課後も午後6時ごろまで走り、力を養ってきた。

努力が報われ、長いトンネルを抜けた。見える先には、全国大会という舞台が待っている。中村は「全国でも優勝したい」と目を輝かせた。チームのエース・森は「現在の仲間と走れる最後の大会になると思うので、最高の笑顔になれるように頑張りたい」と意気込んだ。【河合萌彦】