第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が、来年1月2、3日に開催される。東北6県の高校出身者39人がエントリー。各大学の主将やエースを務める将来有望な選手も多数だ。「箱根を駆ける東北魂!!」と題し、正月の風物詩を盛り上げる注目選手を紹介する。第1回は国士舘大のみちのくランナーです。

秋田・大仙市出身で創立111年の大曲高OBの加藤雄平(4年)は出場を果たせば、同校史上初の箱根ランナーになるという。

「初なので下手な走りはできない。誇りを持ち、いい順位を残したい」と意気込む。今年の秋田県の公立学校教員採用試験では不合格となるも、教員になる目標は諦めず、来年度もチャレンジする。まだ公式戦の出場はないが、11月に1万メートル自己記録を更新し、メンバー入りが有力。「なかなか試合に出られなくても、しっかり頑張れば、箱根駅伝に出られたと生徒に伝えたい」。その経験を将来、教育の現場にも生かしたい。