11年連続3位以内を誇る東洋大が1区で出遅れた。この区で、1年時から2年連続区間賞の記録を打ち立ててきた西山和弥(3年=群馬・東農大二)が、まさかの失速。東京・大手町をスタートした後は先頭集団に入っていたものの、中間点を過ぎたあたりから離された。

11キロ過ぎには口が開いて苦しそうな表情を見せ、あごが上がる。一時は18位まで落ちた。負傷で調整が万全ではなかった影響が出たのか、過去2年の快走からは信じられない展開となった。最後は踏ん張って持ち直し、意地で4人を抜いて14位で第1中継所へたどり着いたが、トップとは2分2秒もの差が開いた。

たすきを2区のエース相沢晃(4年=福島・学法石川)に渡すと、ぼうぜんと腰に手を当て立ちつくした西山。箱根駅伝3年目で初めての苦い経験となった。