日本陸連の尾県貢専務理事は19日、トップクラスの選手が出場する4月以降の競技会に関して、予定通りに開催する方針を示した。

理事会が終了後、「いろんなことを想定しているが、現時点ではアスリートの不利益にならないように予定通りにやろうと思っております」と話した。ただ、学生の部などのレースは規模縮小となる可能性はあるという。また無観客にするかどうかに関しては今後、判断する。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、陸上界では世界のトップ選手が集うダイヤモンドリーグが一部延期になり、他競技でも多くの大会が延期や中止となっている。その中で、日本陸連は感染症の専門家から助言も受けながら、大会の開催可否の検討をしている。陸上はほとんどの競技会が屋外ということもあり、「安全性は確保できる」との判断に至ったという。

5月には国立競技場で東京五輪のテスト大会も開催される予定。それに関しても、東京五輪・パラリンピック組織委員会と開催する方向で協議を進めているという。