全国高校体育連盟が新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の全国高校総体中止を決定した26日、道内関係者が無念の思いを明かした。 総体の開催断念を受け、28日には北海道高体連の理事会で各地区大会、道大会についての実施可否が判断される。

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陸上男子走り幅跳びで昨年総体3位の佐藤三太(函館工3年)は「今は悔しいし、言葉が出ない」と声を振り絞った。昨季は日韓中ジュニア交流会で高校日本代表を経験し、今夏総体は高校生活集大成の大会と位置付けており「応援に来る予定だった両親もショックを受けていた」。事態の収束を見据え、秋のシーズンに向けて練習を重ねていくが「神様に祈るしかない」と不透明な先行きを案じた。