全国高校総体(インターハイ)の中止が決まったことを受け、陸上女子100メートル障害で日本記録保持者の寺田明日香(30=パソナグループ)が26日、ツイッターを更新した。

全国小学、全国中学に続いて高校総体の中止が決まり「陸上競技をやっているたくさんの子ども達の目標がなくなってしまいました」とコメント。続けて「みんなは今まで、そこで自分の一番よいパフォーマンスをするために辛い練習も頑張ってきましたよね。その目標がなくなってしまって、本当に悲しくて悔しくて、今はどうしたら良いか分からないと思います」と、選手を気遣った。

目標を失った子どもたちへ「今はその辛い気持ちを我慢せず、泣いても良いのではないかと思います」とつづり「大きな目標が突然消えてしまって、日々の練習すらできなくて辛い日々が続きますが、また楽しく陸上競技ができる日のために、今は出来ることを続けて欲しいと思います」とエールを送った。

寺田は北海道・恵庭北高時代に100メートル障害で全国高校総体3連覇を達成。高校卒業後の08~10年に日本選手権3連覇、09年には世界選手権(ベルリン)出場など日本トップレベルで活躍するも13年に1度現役を引退。結婚や出産、ラグビー転向などを経て約6季ぶりに復帰した昨年は9月に日本記録(12秒97)を樹立していた。

自身も出場を目指す東京五輪が1年延期しているが「みんなは一人じゃないので、みんなで乗り越えていきましょう。陸上競技場で、みんなと笑顔で会える日を楽しみにしながら、私も精一杯頑張ります」とつづった。