陸上男子100メートルの桐生祥秀(24=日本生命)が28日、高校生とオンライン面談を行った。

モチベーションの悩みなどについて、語り合った。コロナ禍で部活動ができてないという高校生からは「自分の身体を知るためには何が必要ですか?」と聞かれた。桐生は「感覚ってすごく難しくて自分で磨いていくしか方法はないと思います。僕は、ケガすることはダメという前提で、感覚を極めるために負荷の高い練習を行う時があります。50メートルだったら40本走って、40本全部自分の感覚通りで走れるか、同じタイムで走れるか。細かいところの感覚を自分で養っていくことが必要だと思います」とアドバイスした。

この取り組みは高校総体が中止となった高校生を支援する企画「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリート・プロジェクト」の一環。桐生は「普段なかなか接することのない高校生との会話は、自分が考えていたこととは異なる反応もあり、自分自身のためにもなりました」と話した。