男子マラソン日本記録保持者で東京五輪代表の大迫傑(29=ナイキ)が6日、オンラインで中学生を対象としたイベントに出演。「進路」などをテーマに、自らの体験を交えながらアドバイスを送った。

東京都出身の大迫が長野・佐久長聖高への進学を決めたさいは、「いちばん速く走れるようになるのはどこか」を大切にしたという。最終決定に至る前には、自ら質問事項を考え、高校側に直接電話をかけて情報収集。高校入学後に実力をさらに伸ばす選手がいる一方で伸び悩む選手もいることについて、その理由を聞くなどしたと明かし、「むちゃくちゃ緊張した」と振り返った。

質疑応答では、厳しい練習に耐えるための秘けつをたずねられ、「練習が終わった後の、自分へのご褒美をつくってあげること」などと回答した。

イベント後にはオンラインで報道対応。東京五輪が1年延期され、今後の出場レースについては「まったく未定」という。そうしたなかで現在は、SNSなどインターネットを通じてトレーニングに励む様子を発信。トップアスリートとして、「レースへの過程を見せることで、皆さんにモチベーションを感じてもらえれば」と話した。

イベントはマニュライフ生命が主催。小学生とその保護者を対象とした前日は約30組が、この日は中学生とその保護者100組以上が招待された。