東京オリンピック(五輪)の男女マラソン代表選手が、厚底シューズの新色に好印象を示した。

ナイキは15日、陸上長距離界で話題を集めてきた厚底シューズの最新モデル「エアズームアルファフライネクスト%」の新色を発表。ブライトマンゴーと称された赤みがかったオレンジ色で、オンライン会見に登場した東京五輪マラソン男子代表の大迫傑(ナイキ)は、「さわやかで、個人的には好きな色」と感想を口にした。同女子代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)も「暖色系のカラーは好き。モチベーションが上がるカラーだと思う」と好意的に語った。18日から公式サイトなどでまずは会員限定販売される。

大迫は今年3月の東京マラソンで同モデルを履き、自身が持つ日本記録を更新。直前に合宿を行っていたケニアでの練習で2度ほど試走したと明かし、それまでのモデルに比べて「クッション性と反発性が増したと感じた。これはいけるなと思った」。クッション性に優れていることで、レース終盤にも「脚が残っている」と分析。「最後ペースを上げたときに助けてくれたシューズ」とうなずいた。

鈴木は最新モデルで実戦に臨んだことはまだないものの、履き心地に関して「感触としては(前モデルの)ベイパーよりも安定感がある」と評価。マラソングランドチャンピオン(MGC)で2位に入って五輪切符をつかんでからちょうど1年が経ったこの日、「MGCでは苦しい走りだったが、それがモチベーションになっている」と振り返った。1年後の東京五輪に向けては、「勝負できる状態でしっかり走りたい」と話した。