陸上の全日本実業団対抗選手権が18日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開幕し、女子1万メートルで東京五輪マラソン女子代表の前田穂南(24=天満屋)が最終周回まで優勝争いに絡み3位、一山麻緒(23=ワコール)はレース終盤に失速して4位だった。鍋島莉奈(26=日本郵政グループ)が32分3秒40で優勝し、松田瑞生(25=ダイハツ)が約3秒差の2位に入った。

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○…前田は最後に抜かれるも、順位以上の強さが際だった。蒸し暑い中、後半残り1周まで先頭で鍋島、松田、一山を引っ張った。記録は32分8秒06秒。「自己ベスト(31分34秒94)を目標にやってきたが、思うようにペースが上がらなかった」と話した。今大会にはスピード強化のため出場。五輪の延期を「1年強化できる。プラス」と受け止める24歳は、順調に成長中だ。