全国高校陸上2020(23日開幕、広島市)のリレー競技が16日から3日間、横浜市の日産スタジアムで行われる。7月の県高校陸上対校選手権男子1600メートルリレーで大会新記録(3分12秒92)を樹立した磐田北が、同種目で出場。タナカ・エドゥアルド、平野友貴の3年生を中心に、桑原祥弥(2年)と梶原涼(1年)を加えた不動のメンバーで、上位進出と県高校記録(3分9秒95)更新を狙う。

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晴れ舞台に向けて練習に励む中、磐田北の平野が口を開いた。「弱気にならず、4人で力を合わせて勝ちたい。闘争心を持って大会に臨みたいです」。7月の県大会で出した記録は、出場42校中3位の好記録だが「(アンカーだった)自分が記録を気にしすぎて、最後のカーブでふくらんでしまった。それがなければ、全国1位(トップは東福岡の3分12秒15)を狙えた」と振り返った。

メンバー4人は、いずれも400メートルが専門。練習から選手同士で切磋琢磨(せっさたくま)する。陸上部部長も務めるタナカは「練習が試合みたいなものなので、そこが自分たちの強みだと思う」。現在は、各自がそれぞれの課題に取り組み、桑原は「後半200メートルで肩が硬くなってフォームが崩れるので、そこを修正中です」と明かした。

コロナ禍の休校中も、各選手は自主トレに励んだ。今春入学した梶原は、6月まで部活動参加ができなかったことから「中学からの課題を見直した。足の回転を速くすることを意識して60メートルを10本など、スピード練習をしていました」。1走を担った県大会で成果を発揮し、優勝に貢献した。

走順は、全国大会でも変えず。1走梶原、2走タナカ、3走桑原、4走平野で臨む予定だ。平野は「1位でつないでくれると信じている。県高校記録を塗り替えて、優勝したい」。日本一を目指し、4人の思いをバトンに込める。【河合萌彦】