東京マラソン財団は9日、都内で臨時理事会を開催し、来年3月7日に開催予定だった21年大会を来年10月17日に延期とすることを決定した。

開催規模に関しては、エリートランナーだけでなく、一般の部の定員約3万8000人を維持を前提とする。新型コロナウイルスの影響により、時期こそ東京五輪・パラリンピック後に遅らせる形となったが、規模縮小はしないことで決着した。

今年3月の大会は、2時間5分29秒の日本最高記録を樹立した大迫傑(29=ナイキ)らエリートランナーのみで開催。大会2週間前に、参加が見送られることになった一般ランナーの出走権は21年大会、または22年大会に移行されていた。

同財団は来年の大会開催について、当初は8月をめどに結論を出す方針だった。しかし、政府のイベント開催制限緩和などについて情勢を見極めるため、先送りにされていた。

22年大会は3月6日に実施する。

東京マラソンは、6大大会で構成される世界最高峰のマラソンシリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の1つで、国内最大の都市型市民マラソン。都庁をスタートし、日本橋、浅草、銀座、東京タワーなどの名所を巡る。来年は15回目。市民ランナーからの人気は高く、今年の大会における一般枠の抽選倍率は約11・1倍。平たんな高速コースとしても知られ、大会記録は17年ウィルソン・キプサング(ケニア)の2時間3分58。