男子4種競技で上山南中(山形)高橋大史(3年)が、合計3091点の中学日本新で日本一に輝いた。前日は110メートル障害が14秒26(向かい風1・6メートル)で1位、砲丸投げは13メートル91で2位と首位発進。この日は走り高跳びが1メートル85で1位、400メートルは51秒28で1位と完全優勝は逃したが、自身が生まれる1年前の04年に樹立された3054点の中学記録を塗り替えた。

昨年の全日本中学校陸上競技選手権(全中)では、同じ山形出身で1学年上の紺野稜真(九里学園1年)に156点差をつけられ3位だった。今季は中学ランク2位。コロナ禍で中止の全中代替大会を制し「めちゃくちゃうれしい。日本記録は1年の冬季練習から目標にしていた。去年は紺野先輩とかと競い合い記録が伸びた。今年は高橋諒君(同ランク1位)が記録を伸ばしてきてやる気につながった」と振り返った。

中1の冬に4種競技に転向。障害は2学年上の先輩、走り高跳びは他中学の先生、砲丸投げは高校の投てきの先生からも学び「先輩や顧問、多くの先生の支えでこの記録に結び付いた」。高校では「8種(競技)の日本記録を2年か3年で出したい」と大きな野望を明かした。【山田愛斗】