女子の青森山田は28年連続出場の都大路で、昨年5位に続く2大会連続の全国入賞を目指す。

日本人選手だけでオーダーを組んだ県予選は1時間12分23秒で制した。昨年全国2区11位の伊藤瑠音(2年)が最長1区で後続を2分近く引き離して区間賞。「初めての6キロで不安でしたが自信になりました」と経験値を高めた。2区今絵里南と3区吉原莉胡の1年生2人も高校駅伝デビューを区間賞で飾った。

昨年全国4区8位の多勢光主将(3年)が左足底部を痛め、強行出場した県予選後は別メニュー調整を続けている。代わって昨年、腰椎分離症で全国控えに甘んじた18年全国3区の佐々木萌那(3年)が戦列復帰。今春入学後、コロナ禍で来日が遅れていたケニア人留学生ムソニ・ワボイ(1年)も2週間の待機期間を経て2日に合流。ぶっつけ本番の12日東北大会は5区(5キロ)3位でデビューした。

チームは東北大会で連覇を逃し、総合3位に甘んじた悔しさを力に変える。コロナ禍の中、例年より経験不足で調整も遅れている。それだけに短期間での記録短縮も期待できる。大島健治監督(51)は「1時間8分台を目標にしたい」。不動の1区を担う伊藤は「もっと走り込んで区間1ケタ台でタスキをつなぎたい」と新エースの自覚を高めた。