全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の前日会見が21日、オンラインで行われ、松田瑞生(25=ダイハツ)は「今回は1区を走る。チームはまとまりがあり、例年に比べて質の高い練習が積めた」と手応えを口にした。

13年連続30回目の出場となるダイハツは前回2位。今年は初優勝を目指す。

松田は1月の大阪国際女子マラソンで当時日本歴代6位の2時間21分47秒で優勝し、東京五輪の出場切符をつかみかけた。しかし3月の名古屋ウィメンズマラソンで一山が、さらなる好タイムで優勝。代表切符を逃した松田は、補欠として出席した4日後の代表内定会見で失意の涙をこぼした。

「いったんどん底に落ちた選手が、あきらめずにはい上がる姿を見せたい。コロナ禍で生きることに必死な人たちもいると思う。そういう人たちに自分の走りで伝えられるものが少しでもあれば、走る意味がある」と決意を述べ、力走を誓った。