窪田忍(28=トヨタ自動車)が27分55秒07の走りで完全復活をアピールした。27分台は社会人1年目の14年以来6年ぶりだった。

前半は外国人ランナーの速い流れに乗った。じわじわペースが上がった中盤は、集団の後ろで粘った。苦しい勘所で外国勢に離されないのが、本来の力が戻ってきた証しだった。15日の中部実業団対抗駅伝3区(12・2キロ)では34分54秒の区間賞。14年に出した自己ベストには0秒82及ばなかったが、また快走を見せた。この日、日本人では唯一の27分台だった。

窪田は「調子もようやく上がってきた。これをステップに、この後の試合、練習を1つ1つ丁寧にこなしていきたい」と話した。

駒大では1年時から主力として活躍。大学3大駅伝で5度の区間賞を取った。ただ、近年は故障もあって、不本意なシーズンが続いていた。