東京オリンピック(五輪)女子マラソン代表の鈴木亜由子(29=日本郵政)は5区(10キロ)で力走を見せた。トップから55秒差の2位でタスキを受け取ると、森(積水化学)を約7・5キロ地点でとらえ、突き放した。32分18秒の好タイムで区間賞を獲得。「追いかける展開だったので、前半から前を積極的に追った。とにかくトップでタスキを渡したいと必死に走った」と振り返った。

これまでは3区までの前半区間を走ってきたが、今年は初めて後半区間の5区に配置された。「順位を決定づける大事な区間。いい流れで来ると思うので、それを(アンカーの)6区につなげたい」と話していた通り、連覇を目指すチームを勢いづけた。

1月に右太もも裏の肉離れを発症。コロナ禍もあって苦しい日々を送ってきたが、あらためて実力を示した。