第97回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の監督会見が10日、オンライン形式で行われた。

2年ぶりの頂点を狙う東海大の両角速監督(54)は、会見で完全優勝を掲げた。フリップに「往路優勝、復路優勝 総合優勝V」と大書。直前に書いた青学大原監督と同じだったために「最後に『V』を足しました」とにやり。「(11月の)全日本は原監督と同じ(優勝の)意気込みでいって、共倒れしたんですが…。優勝争いに絡みつつ、僅差でいいから勝ちたい」と口にした。

19年の初優勝をもたらした館沢ら「黄金世代」が卒業して「チームが一新した」。全日本は2区を終えて17位まで沈んだが、猛烈に巻き返して2位に入った。両角監督は「こんな力があったんだと驚かされた。どん底からはい上がる力がある」と評価。コロナ禍で今年の前半は思うような練習はできなかったが、6月ごろから再開。大学の授業がオンラインだったために、選手たちは合宿と学業を両立。学内の記録会を4度行って選手の力を引き上げた。主将の塩沢稀夕(きせき)らを軸に総合力で挑む。連覇を目指した前回大会は準V。両角監督は「何とか王座奪還できるように頑張りたい」と力を込めた。