第97回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の監督会見が10日、オンライン形式で行われた。

駒大は、08年以来13年ぶり7度目の優勝を狙う。11月の全日本はエース田沢廉(2年)がアンカー勝負を制して、6年ぶりに優勝。これで出雲、全日本、箱根の「大学3大駅伝」で通算22度の優勝を達成。日体大の同21度を上回って、最多の優勝回数となった。エントリーメンバー上位10人の1万メートル平均タイムは28分26秒81。

エース田沢は、青森県八戸市出身の20歳。青森山田高3年時にアジアジュニア選手権500メートル銀メダル。駒大1年時に出雲3区区間2位、全日本7区区間賞、箱根3区区間3位と高い水準の走りを見せている。9月の日本学生選手権1万メートル決勝は28分22秒48で日本人トップの4位に入った。大学長距離界を代表するランナーだ。全日本は8区区間賞で栄冠を呼び込んだ。

駒大は、前回の箱根は往路、復路ともに8位、総合でも8位と見せ場をつくれなかった。「平成の常勝軍団」から「令和の常勝軍団」へ。大八木弘明監督(62)は「今年は6月までグラウンドが全く使えない大変な状況だったが、こどもたちが自主的にやってくれていた。9、10月は順調に練習できて、その成果で全日本で優勝できた。若いチームで、箱根はスタミナが必要だがチャレンジを忘れずにやっていきたい」とした。