復路6区9・0キロ地点の箱根小涌園前には、今年も一定数の観客が見られた。トップで創価大・浜野将基(2年)が通過した際、沿道から拍手が沸き起こったのを皮切りに、スタート時の2分21秒差を1分58秒差に縮めた駒大・花崎悠紀(3年)ら、選手が駆け降りるたびに拍手が送られた。

一方、小涌園前で、ぴょんぴょん跳ねて応援する姿が恒例となっていた日帰り温泉テーマパーク箱根小涌園ユネッサンのキャラクター「ハコネコ ボザッピィ」は、往路に続いて沿道には姿を見せず。同施設の公式ツイッターによると、コースを見下ろせる屋内から応援している。

時間の経過と、都心へ近づくとともに“客足”は増えている印象。8区15・6キロ地点の遊行寺坂付近の一部では沿道が人で埋まり、中継カメラに向かって手を振るファンや、かぶり物をした観戦者も。このほか、社会的距離の確保が難しく見える場所もあった。

9区7・8キロ地点の権太坂にも多くの観戦者が詰めかけ、拍手や旗を振って応援する人の姿がテレビ中継に映っていた。

今大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため沿道での応援自粛が呼び掛けられている。例年は7区14キロ地点の二宮付近に姿を見せている、人気漫画「ドラゴンボール」シリーズのボスキャラ「フリーザ」の装いをした集団は、今年は現れなかった。沿道応援の自粛要請に応じて現地入りは控えた模様で、SNSでは「フリーザ様を見習え」「戦闘能力53万でも…」「自粛でトレンド」などの文字があふれている。