東京オリンピック(五輪)陸上女子5000メートル代表の田中希実(豊田自動織機TC)が、阪神・淡路大震災から丸26年の日に、今年初レースの1万メートルで優勝した。

安藤友香(ワコール)が積極的な走りで1万メートルを引っ張った。東京五輪参加標準記録(31分25秒00)の突破を狙い、序盤から飛び出したが、ペースが上がらず「現状がこれなんだなと痛感した」。猛追した田中に終盤で抜かれ「思っているより相手は強い」とライバルの力を認めた。軸足を置くマラソンで東京五輪代表の座を逃した。1万メートルでの五輪に照準を合わせ「チャンスがある限りは権利を取りたい」と話した。