すでに東京五輪代表に決まっている山西利和(25=愛知製鋼)が、大会新記録で2連覇を飾った。

自己記録に5秒迫る、1時間17分20秒を記録。高橋英輝(富士通)が18年にマークした1時間17分26秒の大会記録を更新し「一番はホッとしたというところです」と冷静な口調で振り返った。

高橋、池田向希(東洋大)と五輪代表3人が先頭集団を形成したレースは、15~16キロで山西が2人を引き離す展開となった。そこからは1人旅となり、19年世界選手権優勝の地力を見せつけた。

京都の進学校である堀川高から京大工学部へ進み、競技者としても東京五輪金メダルを目指す。夏の本番に向けて「目標は金メダル。(今後も)ベースアップしていくのは変わらない。それを引き続きやりつつ、勝負どころで出し切れる、勝負強さをつけたい」と意気込んだ。【松本航】