自己記録10秒00の山県亮太(28=セイコー)がついに挑み続けてきた「10秒の壁」を突破した。決勝で追い風2・0メートルの条件下、日本新となる9秒95で優勝した。桐生祥秀(25)、サニブラウン・ハキーム(22)、小池祐貴(25)に続き、日本人では史上4人目の9秒台スプリンターになった。

◆追い風2・0メートル 100メートルなどでは、追い風が秒速2・0メートルを超えると記録は公認されず、「参考記録」になる。追い風2・0メートルは公認されるギリギリで、最も有利だったといえる。風は瞬間風速でなく、平均値。セイコーはウェブサイトで「一説には」と前置きし「風速2メートルの場合、無風時と比べて単純計算で0秒17速くゴールすることになります」としている。