松田瑞生(26=ダイハツ)が2時間20分52秒の圧勝で、18、20年に続く3度目の優勝を飾った。

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松田選手は自己ベストを1分近く更新して優勝しても、悔し涙を流した。競技者としてすばらしい気持ち、向上心の持ち主。自己記録を更新し続けるのはレースのたびに課題を見つけて改善する証拠。今回は前半、リラックスした状態で走れていた。今までは筋力が強くてガチガチと少し硬い走りに見えていたが、しなやかさが出てきたと感じる。気象条件やペースメーカーも好記録につながった。

夏の世界選手権では外国人、日本人という壁をつくらずに戦ってほしい。1歩も引かずに。2年前の大阪国際女子(2時間21分47秒で優勝)は外国勢を引き連れて、プレッシャーをかけていた。あの走りは世界でも通用する。タイム、タイムではなく、走り方やレースの構成を考えて、積極的に世界で戦ってほしい。

福士選手は、マラソンの最初と最後を大阪で走れてよかったなと思う。ただ一言、お疲れさま、という言葉に尽きます。(04年アテネ五輪金メダリスト)