星岳(ほし・がく、23=コニカミノルタ)が、2時間7分31秒の初マラソン日本最高記録で優勝した。

山下一貴(24)、浦野雄平(24)の3人で競り合う流れから抜け出し、好記録で第1回の統合大会を制した。4位まで2時間8分を切るハイレベルな戦いで、上位6選手と、対象2大会で条件をクリアした9位の川内優輝(34)を含む7選手が新たに24年パリ五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を得た。

星岳が優勝、川内らMGC出場権を獲得/大阪・びわ湖毎日マラソン統合大会詳細>>

114回目のマラソンを走った川内が、2時間8分49秒の9位と粘った。MGCの対象レースだった昨年12月の防府読売(2時間10分11秒)と2レースで平均2時間10分以内をクリア。ワイルドカードでMGC切符をゲットした。ペースメーカーが外れる30キロ過ぎに先頭に立って、積極的なレースを展開した。「1回揺さぶって粘る作戦通りだったが、いききれなかった。(最近)何も勝負できずに終わっていたんで、今回はすがすがしいです」。挑戦は終わらない。