東京オリンピック(五輪)6位入賞の橋岡優輝(23=富士通)は、左足首の痛みにより3本目以降を取りやめた。

4月9日の日大競技会で負傷したことを明かし「完治までに至らず、この試合を迎えてしまった」と説明。次戦の「セイコーゴールデングランプリ陸上2022東京」(5月8日、東京・国立競技場、日刊スポーツ新聞社共催)は、出場をぎりぎりまで見極める意向を示した。

この日は1本目を7メートル76(無風)、2本目は7メートル64(追い風0・4メートル)で、結果的には3位に入った。世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録(8メートル22)を狙ったが、無理はしなかったという。日本歴代2位8メートル36の記録を持つ23歳は、痛みについて「あります」と爽やかな表情で明かした。

3月の世界室内選手権(ベオグラード)ではファウル3回で記録なしに終わったが、日大競技会では8メートル07をマーク。上々のシーズンインだった。

照準を合わせる6月の日本選手権に向けて、必要以上の負荷はかけられない。大きなケガは久しぶりという。表情に悲壮感はないが「(世界室内から)流れが良くないので、ちょっと厄払いでも行こうかな」と苦笑いを浮かべていた。

東京五輪では37年ぶりに五輪入賞。城山正太郎が持つ8メートル40の日本記録更新などを視野に入れている。