東京五輪代表で、男子1万メートルで日本歴代1位の27分18秒75を持つ相沢晃(旭化成)が優勝した。27分42秒85だった。

2年ぶり2度目の優勝で、7月の世界選手権(米オレゴン)出場へ前進した。

相沢は前半は中盤で状況を見極め、中盤以降に飛び出して先頭に立った。圧倒的な強さを見せつけ、後続を寄せ付けなかった。

相沢は「2年ぶりの優勝は、1回だけでは確かではないと思っていたので、優勝できてうれしい」。一方で「前半少し消極的に行き過ぎてしまったところがあった。そこが反省点」と振り返った。

日本歴代2位の27分23秒44を持つ田沢廉(駒大)は唯一、今回の標準記録を突破しており、3位以内なら世界選手権出場が決まるレースだったが10位に終わり、代表を逃した。

2位には伊藤達彦(ホンダ)が27分47秒40が入り、3位は市田孝(旭化成)が27分49秒12で続いた。

◆世界選手権の代表選考 日本選手権1万メートルで3位以上の成績を残すことが絶対条件。参加標準記録は男子が27分28秒00で、女子が31分25秒00で有効期限は2020年12月27日から22年6月26日。内定における優先順位は(1)日本選手権の順位(2)参加標準記録の突破(3)22年度に開催される国内主要競技会の成績の順となる。