陸上男子短距離の小池祐貴(26=住友電工)が、24年パリ五輪に向けた強化構想を明かした。

9日、大阪に縁がある選手を支援する「OSAKA夢プログラム第2期事業」の記者会見が大阪市内で行われた。第2期指定選手となった小池は、今後についてこう語った。

「世界選手権までは日本でトレーニングを積み、そこから積極的に海外へ出て、自分より高いレベルの選手と練習したい。具体的な計画はコーチに一任しているが、自分ではそう思っている」

具体的な国を問われると「米国につてがあり、遠征などで一緒に動く選手がいるフロリダが最有力。次点ではロサンゼルスと思っている」と話した。

18年アジア大会、19年世界選手権、21年東京五輪と着実にステップアップしてきた。

「五輪を初めて経験し、他の大会とは違うプレッシャーがあった。こういうところで力を出せるのが選手としての本当の強さ。そういった強い選手を目指してトレーニングしたい」

五輪の重圧を知った26歳がさらなる飛躍を誓った。

同事業は世界で活躍するトップアスリート育成を目指した大阪陸上競技協会による支援事業。経済界、陸上競技愛好者から支援を受け、競技を通じたスポーツ文化の普及、大阪の活力向上を目指す。第2期事業は今年4月から25年3月までの3年間で、支援金総額は1億2000万円。パリ五輪でのメダル獲得を見据え、支援を行っていく予定。【波部俊之介】