世界最高峰のリーグ戦ダイヤモンドリーグの最終戦で、日本女子として初進出した女子やり投げの北口榛花(24=JAL)が、63メートル56の3位となり、記念すべき表彰台に上がった。

8月の世界選手権で銅メダルと勢いに乗る北口は、ここまで4戦連続の表彰台を続け、フィールド種目では上位6人だけが進めるファイナルの舞台に立った。

一投目こそ57メートル03で入ったが、3投目に63メートル35を投げ、前半を終えて1位と46センチ差の3位。表彰台を確定させて挑んだ最終6投目では、客席に拍手を求めながら大きな放物線を描き、63メートル56と記録を伸ばした。頂点には届かなかったが、試技後には笑顔ものぞいた。

優勝は64メートル98のウィンガー(米国)だった。

◆ダイヤモンドリーグ 国際陸連が2010年に新設したトラック、フィールド種目の世界最高峰シリーズ。欧州、北米、アジアで14大会が行われる。欧州の6大会で構成されたゴールデンリーグが前身。出場枠が少ないため、参加者は世界のトップ選手に限定される。今季は中国2大会が中止となり、12試合で開催された。各大会の上位に入るとポイントを獲得し、その上位だけがファイナルに進める。勝者が年間王者となり、23年世界選手権のワイルドカードでの出場権も獲得できる。