陸上男子100メートルで元日本記録保持者の桐生祥秀(26=日本生命)が25日、地元・滋賀県にある立命館守山高校で陸上教室を行った。

アスリートと部活生が交流する企画「カラダを動かす。ココロが羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」として陸上部員26人と交流した。

「部活は学び。目標に向かって自分で考えて一生懸命取り組むことは、社会に出てからも役に立つ」と激励した。

6月に休養する考えを発表。約3カ月の期間を経て今月から活動を再開した。長期間、陸上と離れて過ごしたのは初めてだったが、充実した時間を過ごした。

「家族とのんびりしたり、会いたい人と会ったり、ご飯に行ったりして陸上から離れた生活をしていた。最初は何しようかな(と思っていたところ)から、慣れてきたらだんだんそれはそれで楽しかった」と話した。

休養中の9月には、国が難病に指定している「潰瘍性大腸炎」を大学時代に患っていたことも公表した。

「(公表するタイミングが)引退の時だったら、陸上生活つらかったって思っちゃう人もいるかと思うけど、このタイミングっていうこと、まだ現役をやめてないっていうのが大事だったと思う。同じような悩みで悩んでいる人とか、意外に同じ病気の人がいたりするとか、SNSでのコメントでたくさんあった。その人の代表になるわけじゃないけど、同じような悩みがあれば、将来、相談とかもできたらな」と話した。【竹本穂乃加】