各校のエース級がそろう花の2区(23・1キロ)で、連覇を目指す青学大の近藤幸太郎(4年)が1時間6分23秒で区間2位と好走した。最後は中大の吉居大(3年)に前に出られたが、駒大の田沢廉(4年)とは激しい2位争いを繰り広げ、「なんか、幸せな気持ちでした。泥試合ではないけれど、最後は苦しいなかで一生懸命で2人で戦い、高め合っていけたかなと思う」と満足そうに話した。

ライバルの田沢が新型コロナウイルスに感染していたことは耳に挟んでいたそうで、「噂では1カ月ぐらい前にコロナになってしまったとは聞いていた。そのなかでもああいう走りをすることはすごいなと思う」。相手を気遣ったうえで、最後まで力強く走りきった相手をたたえた。

トップから19秒差の7位(オープン参加チームを含むと8番手)でたすきを受け取り、ぐんぐんと前を追った。

トップを走る駒大・田沢の背中を追ってどんどん順位を上げ、中大の吉居大と並走。ラスト100メートルで3選手による勝負となった。吉居が前へ抜け出しトップに立つ中、近藤も田沢とほぼ同着ながら3位で3区につないだ。区間賞は1秒及ばず、吉居大に譲ったが、「大和に負けたのなら光栄です」と話した。

選手層の厚い強豪チームで、花の2区を2年連続で任された。1年前は5区でたすきを受けると、区間7位ながらも3人抜きで2位に浮上して3区にリレー。チームの優勝に貢献していた。この日は大手町で号砲が鳴る約40分前に「いくぜーーーーーーい!!! 青山学院大学の応援よろしくお願いします!」とツイッターに投稿。気合を入れて臨んでいた。

今季は故障から復帰後、出雲駅伝(3区)で区間3位、全日本大学駅伝(7区)では自身も区間新となる49分52秒で区間2位に入った。駒大エースの田沢とはそれぞれ1秒差、14秒差と互角に近い走りを見せていた。原晋監督は「田沢君と近藤はほぼほぼ変わらないと思う。箱根に関しては近藤の方が強いのではと感じている」とその実力を高く評価していた。強豪・青学大のエースとして、その期待にしっかりと応えた。

◆近藤幸太郎(こんどう・こうたろう)2001年(平13)1月30日、愛知県生まれ。愛知・豊川工卒業後、青学大経営学部入学。箱根は2年時に7区で初出場。3年時の前回は2区を走り優勝に貢献。今季はケガに苦しむも、約5カ月ぶりのレースとなった9月日本インカレ男子5000メートルで2連覇を達成。1万メートル公認記録は28分10秒50。175センチ、57キロ。血液型B。

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