女子マラソンで13年世界選手権モスクワ大会銅メダリスト福士加代子さん(40)が、「スーパー中学生」への驚きを口にした。

22日、大阪市内でテレビ解説を務める29日の大阪国際女子マラソンに向けて取材会に出席。15日の全国都道府県対抗駅伝女子で、衝撃の17人抜きを見せた岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、鶴山中3年)について「フォームがとにかくスムーズ。天性。どこを切り取っても前に進む」と興奮気味に口にした。

ドルーリーは3区3キロを区間新の9分2秒で走りきった。

福士さんは「(本人が3キロ)8分台を狙っていたとか。ああいう人がいるんだなと思った。ああなりたいと思っても、なかなかイメージが通りにはいかない」と驚きを込めて言った。

ドルーリーは小学校時代にバスケットボールにも親しんでいた。

福士さんは「二刀流とか見てみたいですね。バスケが好きなら、周りの人は止めないでほしいですね」と陸上に限定することなく、15歳の可能性に期待した。

その上で「まだ中学生なので、これからまだまだ時間がある。いったん(調子が)落ちたりしても悩まずに。他のものをやってもいいし、いろんなスポーツを見てほしい。陸上は基礎なので(他にも)生かせるし、あの走りができれば、戻れる。そんじょそこらじゃ、崩れないフォームだと思う」と気遣っていた。