24年パリオリンピック(五輪)のマラソン日本代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のコースが9日、都内の会見で発表された。東京五輪のために初実施された第1回に続き、10月15日(日)に開催される。男女とも1位、2位となった選手が、日本代表に内定する。

発表されたコースは国立競技場発着で、約10キロを2周回る周回を含み、折り返し地点が6カ所も設けられた。登壇した日本陸連副会長でマラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏(66)は、「4年前に男女ともレベルが上がっているのがうれしいね。特に女子は。1人出ないって発表してる人いるんで、寂しいなと思いますけどね」と言及した。

名前は明言しなかったが、お願い先は日本歴代2位の2時間19分24秒を持つ新谷仁美(34)だろう。MGC、パリ五輪よりも日本新記録を優先する考えを表明しており、瀬古氏は1月29日の大阪マラソン時にも「記録を出していく、これは陸上の基本。リーダーとしてはMGC、五輪も目指してほしい。2時間17分、18分の魅力がある。できれば五輪にも出てほしいな」と願っていた。