女子1000メートル、1500メートル、3000メートル日本記録保持者、陸上の田中希実(23)が、所属の豊田自動織機を3月31日付で退社することになり、27日、発表された。

同社は「世界を舞台に活躍する田中選手を2019年4月からサポートしています。2022年4月からは当社社員として活動しており、その勇姿は世界で働く社員に大きな力を与えました」とした。

今回、田中側から「2023年のブダペスト世界陸上選手権や、2024年のパリ五輪に向けて、世界と戦うさらなる強さを身につけるため、退社して、一層競技に集中する環境で取り組んでいきたい」と申し入れがあったことも明かした。

田中のコメントは以下の通り。

「このたび、豊田自動織機を退社する運びとなりました。学生の頃から支えていただき、4年間も継続的な手厚いサポートを頂いて参りました。そのおかげで、世界を舞台に戦う選手に、1歩ずつ近づいて来られたと感じています。

ただ、近頃は自分自身の甘えによりハングリーさが失われてきたと感じ、さらなる成長を目指して新たな環境に身を置くことを決めました。

このような決断を快く後押ししてくださった豊田自動織機の皆さまには、言葉にできない感謝があります。その想いに応えるためにも、人とのご縁を大事にしながら勇気を持って前に進み続けたいと思います。

いつも支えてくださっている陸上関係者、ファンの皆さまには、突然のご報告となり誠に恐縮ですが、これからも応援して頂ける選手で居続けられるよう、努力し続けたいと思います。 今後の活動については、改めて正式な場を設けてご報告させていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします」