男子走り幅跳びの吉田弘道(23=神崎陸協)が、日本歴代3位となる8メートル26(追い風1・0メートル)で優勝した。

昨夏の世界選手権金メダリストで、今大会2位の王嘉男(中国)を4センチ上回った。橋岡優輝(24=富士通)らを抑えての優勝に「全く意識していなかった」と驚きの表情で喜んだ。

前向きさが奏功した。立命館大を卒業し、社会人2年目となった今季。「世界選手権も半分くらい諦めていた」と語るほどの不調に陥り、今月6日の木南記念も7メートル67(追い風0・6メートル)に沈んだ。

そこで今大会は「楽しさを取り戻す」ことを意識。最後の6回目の試技も「ファウルでもいい」と割り切り、昨夏の世界選手権銅メダル相当の大跳躍へとつなげた。

これで8月の世界選手権の参加標準記録(8メートル25)を突破。日本選手権で3位以内に入れば、初出場が決まる。

「この1度限りではなく、日本選手権でもしっかり勝ち切りたい」

金メダリスト撃破の自信を、力に変えていく。

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