甲南大のルーキー蔵重みうが、女子100メートルと女子400メートルリレーで2冠を果たした。

100メートルでは、自己ベスト(11秒58)に迫る11秒63(無風)をマーク。約10メートル地点でトップに出ると後半も加速し、2位と0秒12差でフィニッシュした。

「(自己)記録を更新することが持ち越しの課題となってたけど、その遠かった目標が今ぐっと目の前に近づいてきたなという感じがしています」。

優勝を飾った約2時間半後には、400メートルリレーの第1走としてスタートラインに立った。100メートルで2位だった岡根和奏(2年)ら実力派メンバーのそろうチームは、目標としていた大会新の44秒83で優勝。

「大会新の目標を達成できて良かった」と喜んだ。

蔵重は、愛知・中京大中京高出身。昨年の高校総体では100メートルを11秒85(向かい風0・7メートル)で走って優勝しており、大学1年目も堂々とした走りで好記録をマークした。

今後の目標は「国際大会に出場」すること。男子100メートル元日本記録保持者で、同大教授の伊東浩司氏のもとで力を蓄えていく。