昨季の大学3大駅伝「3冠」に貢献した駒大の佐藤圭汰(2年)が、13分24秒29をマークし、4位に入った。出場した学生ランナー6人の中ではトップだったが、レース後は肩を落とした。「力不足でした。世界陸上(ブダペスト)に行くには3位以内に入らないといけなかった」と悔しがった。

前半から上位につけ、終盤でペースアップを狙うも、優勝した塩尻和也(26=富士通)らのスパートには歯が立たず「無駄な動きが多かった」。実業団の先輩ランナーとのレースで、課題を感じた。

普段は淡々と話すことが多いが、この日は自分に言い聞かせるように言葉を続けた。「悔しいけど、自分は悔しさを知った方が強くなれる」。

24年パリオリンピック(五輪)まで1年2カ月を切った。駒大勢は「駒澤から世界へ」という標語のもと、大舞台を見据えた練習に励んでおり、「参加標準記録を突破して、パリ五輪に出られるように力をつけたい」と力を込めた。