日本記録12秒73を持つ福部真子(27=日本建設工業)が、予選からいきなり12秒台をたたき出した。
雨が降りしきる中、1組4レーンで登場して、追い風0・4メートルの条件下で12秒99をマーク。予選で唯一の12秒台を記録して、同組1着、全体のトップで午後の準決勝に進出した。
準決勝は2組7レーンに入って、12秒97(追い風0・4メートル)をマーク。同組の寺田明日香に1000分の5秒差で競り勝ち、再び全体トップで決勝に進んだ。
福部は準決勝について「後半に抜き足を(ハードルに)当てたので。明日はベスト付近で走りたい。とにかく猪突(ちょとつ)猛進でスタートだけ。私は器用な方じゃないので全力でやりたい」と話した。
12秒台の記録を持つ寺田、青木益未、田中佑美、清山ちさともそろって決勝に進出した。
福部は昨年9月に日本記録の12秒73をマーク。世界選手権参加標準記録12秒78を突破している。5月31日の会見では「まとめたレースができれば、結果はついてくる。笑って終わりたい」と意気込みを示していた。
決勝は3日午後5時15分が予定されている。