21年東京五輪代表の泉谷駿介(23=住友電工)が、13秒32(向かい風0・1メートル)の1組1着で決勝進出を決めた。スタートから飛び出すと、3台目のハードルを越えた時点で後続と差をつけ、最後はスピードをゆるめる余裕でゴールを駆け抜けた。

5月21日のセイコーゴールデンGP(神奈川・日産スタジアム)で、自身が21年6月にマークした日本記録まで0秒01に迫る13秒07(追い風0・8メートル)で優勝した。このタイムは昨夏の世界選手権決勝(追い風1・2メートル)銀メダル相当で、昨年の世界選手権(米オレゴン州)覇者グラント・ホロウェイ(米国)の13秒01に続く今季世界2位の好記録だった。

21年東京五輪では64年東京五輪の安田寛一以来57年ぶりに準決勝に進出したが、準決勝は13秒35で3組3着で惜しくも決勝進出を逃した。あれから2年。8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)で、決勝進出の期待が高まっている。すでに参加標準記録も(13秒28)を突破。4日の決勝で3位以内に入れば世界への切符を手にする。