昨夏の世界選手権代表の坂井隆一郎(25=大阪ガス)が、予選7組6レーンに出場し、10秒33(追い風0・2メートル)で予選を突破した。

得意のスタートでは周囲との差をつけられなかったが、中盤から加速。

「力を使わずに行こうと思ってたので予想どおり」

スタートのやり直しもあり「集中力を保てなかった」と振り返るものの、予選はきっちり突破。「とりあえず良かった」と胸をなで下ろした。

大阪出身の坂井。よく知る会場でのレースとなったが、関大時代に指導を受けた東佳弘コーチ(32)には、まだ成長ぶりを披露できていない。期待から「予選は見に行かないよ」と告げられていた。

無事、大会最終日につなげた坂井。準決、決勝の舞台で、恩師に勇姿を見せる。