昨年7月の世界選手権7位入賞のサニブラウン・ハキーム(24=東レ)が、10秒26(向かい風0・6メートル)で2組2着でゴールし、決勝進出を決めた。

同日午後6時35分開始の決勝では、12年まで4連覇した江里口匡史(大阪ガス短距離コーチ)以来、11年ぶりの連覇も懸かる。

また、現時点で8月の世界選手権(ブダペスト)の参加標準記録(10秒00)を満たしていないが、昨夏の世界選手権で8位以内かつ日本人最上位につけたことにより、今回の日本選手権で10秒00を突破した時点で5度目の世界選手権代表に内定する。

今季は4月下旬に2レースに出場。1カ月以上のブランクがある中で迎えた3日の予選では、全体1位となる10秒13(追い風1・2メートル)をマーク。レース後は「今日は刺激(を入れるため)の日ですね。昨日は軽めに刺激を入れて、悪くはない。明日からは上げていければ」と期待感を漂わせていた。

この日は「少しでも陸上を好きになってもらえる取り組みをしたい」との思いから、約100人の子どもたちをスタジアムへ無料招待。たくさんのファンの前で、快走を見せる。