16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)の陸上男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(31)が、独自の“熟睡法”を明かした。

6日、所属するスポーツメーカーのミズノが都内で開いた、マットレスなどの新製品イベントに出席。睡眠へのこだわりを説いた。

ミズノは今夏から睡眠市場に本格参入する。新製品のフィジカルサポートマットレス「ReFull(リフル)」はふくらはぎやかかとなど、体の部位によって異なる形状が施されているのが特徴。飯塚も実際に使用し「圧が分散されていて、かかともハマる。柔らかいんですけど、押し上げがあって安定している」とうなずいた。

アスリートにとって、睡眠の質の向上は不可欠。飯塚は朝日を浴びて起きることができるよう、カーテンを開けっ放しにして眠りにつく。

「夜11時くらいに寝て、朝6時半とかに(朝日で)1回起きて、もう1回寝ると、すごく寝た感がある」

コロナ禍となった3年ほど前から始めた。もともと「どこでも寝れる」タイプだったが、年齢を重ねるにつれて睡眠の大切さを感じ取った。

体のケアを怠らずに競技を続け、今月25日に32歳を迎える今も短距離界を引っ張る。4日閉幕の日本選手権(大阪)では、男子200メートルで20秒84(向かい風0・2メートル)で5位だったが、4大会連続5度目の世界選手権(ブダペスト)代表入りへの可能性を残す。

同種目決勝では左太腿の内転筋のけいれんに見舞われたが「今日もこれから普通に練習するので問題ない」と説明。今後のレース予定は未定としながらも、燃える思いを口にした。

「(日本選手権は)求める結果ではなかった。これから試合もたくさん始まるのでリベンジですね」

存在感を放ち続けるスプリンター。後輩たちに負けるわけにはいかない。【藤塚大輔】